出島人材の育成4:人材マネージメント制度の重要性2
まず一点目の「従業員のパフォーマンスを持続的に向上させる。」について。 具体的に考え出すと、色々と本質的な疑問が出てくる。 例えば、
- そもそも、自社に存在するポジションに置いてパフォーマンスとは何を意味するのか?(特に、非営業部門)
- 具体的にどういう目標を設定するのか? そして、目標に対する達成度をどうやって図るのか?
- それらの目標達成のためにどういう手段(過程)が効果的なのか?
とにかく大事なのは、自社のケースで具体的に考えることである。 当然のことなのだが、中小企業の海外現地法人でこれをやっている(できている)会社は意外と少ない。 パフォーマンス向上はJob Descriptionの次に手を付けるべきテーマである。
会社(経営者)が社員に求めるパフォーマンスは、その会社の経営目標、職種やポジションという要素によって異なる。 これらを従業員に理解してもらえるよう、経営目標を具体的に細部に落とし込み、マトリクスで整理して文書化することが必要である。 日本で言うところの、役割等級定義書のようなものと考えていただければ良い。これが、成果をあげられるように組織を動かすために必要な人材マネージメント制度の第一歩である。
これを英文(OR外国語)で作成するのは結構大変な作業ではあるが、社員のパフォーマンスを会社目標のベクトルに合わせながら継続的に向上させる、そしてそのために適切なトレーニングを計画、実行するためには不可欠である。(トレーニングも重要な項目であるので、また後で述べる。) もっと楽な方法は無いのかなどということは言わずに、諦めて地道に取り組んで頂きたい。
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