出島人材の育成3:必要なハードスキルとその習得方法3
もともと英語が苦手であったこともあり、第二期まではどうしても英語の学習ばかりに集中し過ぎていたように思う。 新卒で入った専門商社では、英語力向上に加え、簿記、審査・法務、貿易実務等、実務上必要となるスキルを身につけるための社内コースを受け、試験をパスすることが必須であり、業務を進めていく上での基本的な能力を付けるという意味では意義があった。 外国語でのコミュニケーション能力を向上させることはもちろん必須であるが、今思うともっと早く、例えば仕事に慣れてきた社会人3-4年目から、将来経営者となるために必要な能力をつけるための学習を始めておくべきであった。
当時、輸入品を扱っていたこともあり、欧米海外化学メーカーのアジアパシフィック地域マーケティング責任者レベルの外国人の方との交流もあり、そういう方は欧米でMBAを取得されているケースが多かった。 私もなんとなくそういうキャリアに憧れを感じてはいたものの、日常業務の忙しさにかまけて行動を起こさなかった点は後悔の一つである。 多忙な業務の合間に米国のMBAの受験準備をする場合、現実的にはなんだかんだいって1年は最低必要である。 特にTOEIC、GMAT対策が最も時間かかるし、エッセイを準備したり、推薦状を書いてもらうのにも時間が結構かかる。 これを読まれている若手の皆さんには、MBAへの挑戦を少しでも意識したら即行動を起こして受験対策を始めることを強く薦める。
さて、私の場合本格的に経営者となるための学習を意識して始めたのは、ある日系メーカーに転職して日本での一年間の勤務を経て、マネージャーとして米国に赴任してからである。 これを第三期として、次回以降に述べる。
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